埼玉県富士見市の内科・人工透析|おばら内科腎クリニック

おばら内科腎クリニック

オーダーメイド透析

オーダーメイド透析とは?

オーダーメイド透析とは、患者さん一人ひとりに合わせて透析時間・透析回数の設定を自由に決める透析です。
一般的に、透析は1回につき4、5時間行われます。ですが、本来は体の大きさによって透析時間は変わるべきものだと思います。たとえば、体重が100キロの人と50キロの人が、ほぼ同じような透析時間で良いはずはないと考えるからです。
当院では、患者さんと話し合いながら、状態やご希望を加味しながら適切な時間を設定しています。そのため、長い人は8時間くらい透析を行うこともありますが、時間を有効活用できるような工夫をこらして、ご負担の軽減に努めています。

オーダーメイド透析のおすすめ例

透析日は時間があるので
しっかり透析したい!

そんな方には
長時間透析をおすすめします。

透析日以外の休みの日も
透析ができればやりたい!

そんな方には
週4日透析をおすすめします。

短時間なら時間があるし、
透析の中日をできるだけ
作りたくない!

そんな方には
施設連日透析をおすすめします。

ライフスタイルに合わせた「つらくない透析」

「つらくない透析」は、患者様ひとり一人の病状や体格、ライフスタイルに合わせて設計する透析計画です。
具体的には、週当たりの回数を増やす「頻回透析」、一回当たりの時間を延長する「長時間透析」、自宅で行える「在宅血液透析」などがあります。
これらの治療法を導入すると、運動や食事が自由にできるようになったり、毒素の排出効率が高まって、体調が目に見えてよくなったりします。
透析に患者様の生活を合わせるのではなく、ライフスタイルに合わせて透析療法を設計することで、「元気で長生き」を目指すことが可能となります。

オーダーメイド透析のメリット

  • 事前に予約を行っていただければ、透析の回数制限なく好きなだけ透析ができます
  • 透析効率をアップすることで、しっかり食べて、より元気でいられます
  • 長時間透析を行うことや、頻回透析を行うことにより、合併症発症の遅延が期待できます
  • 透析後の疲労感もなく過ごせるようになります
  • 透析中の時間を有効活用できます(運動など)

透析の種類

血液透析

手術によって一部の動脈と静脈をつなぎ合わせたシャントと呼ばれる血管を作ります。そこへ2本の針を刺して、特殊な筒状の膜へ血液を通過させながら循環させます。
その血液の中に含まれるゴミやや余分な水分を取りだして、必要なものを補充しながら身体の負担が少ないように4時間かけて行ないます。

在宅透析

必要条件を満たした患者様において、血液透析をご自宅にてご自身で行って頂く方法です。現在の透析療法の中で一番腎臓に近い治療と言えます。 穿刺の技術や機械の操作を習得して頂きながら、すべての工程がスムーズに出来るようにトレーニングしていきます。在宅透析は施設透析にくらべて、血圧の安定やクスリの減量、食事制限が軽いなど、患者さんの生活時間の自由度、生活の質の向上にむけた沢山のメリットがあげられます。

腹膜透析

お腹に専用のチューブを植え込み、腹膜を利用して行います。自宅で治療を行なう為、通院も月に1~2回で済みます。血液透析に比べて身体への負担も軽く、ご自身の生活に合わせた時間が確保できるため、社会復帰を目指したい方や高齢者向けの治療になっております。

あまり知られていない血液透析の選択肢

透析の回数を多くし、総時間を長くすることで透析効果が高まり、患者様のメリットになることは、医療者側も十分にわかっています。保険制度との兼ね合いで、「週3日、1回4時間」が絶対であるかのようになっているのが残念でなりません。
実際は、患者様の予後向上や生活のしやすさを考慮した、よりフレキシブルな選択肢が増えてきています。
ここでは、「頻回(連日)透析」「長時間透析」「在宅透析」をご紹介します。

頻回(連日)透析

患者様の予後や生活の質(QOL)を考えるなら、透析の回数は多ければ多いほど良いと言えます。週3日にとらわれず、週4日、5日と回数を増やして行う透析を「頻回透析」、または「連日透析」と言います。
理想は毎日ですが、患者様にとっては通院や時間拘束の負担が増すことになります。また、穿刺回数が増えることでシャントの寿命が短くなる可能性も考えられます。患者様の腎機能やその他の体調を考慮し、ベストな回数と1回あたりの時間を設定することが望ましいと言えます。

長時間透析

同じ回数なら、当然のことながら透析時間が長い方が、生態の腎臓の能力に近づけられると言えます。「長時間透析」は、「週3日、1回6時間以上」を基本とし、週18時間以上行う透析を指します。
標準的とされる1回4時間の透析よりも1.5倍の時間をかけるわけですから、より多くの老廃物や余分な水分の除去が可能です。

夜間透析

仕事が終わってからの夕方5時以降の透析にも対応をしています。

在宅透析

「在宅血液透析」とは、自宅に透析装置を設置し、患者さん自身で透析を行う方法です。
在宅透析のメリットは、なんといっても施設に通わなくて済み、自分の生活スタイルに合わせて透析スケジュールを組めることです。
時間の融通だけでなく、施設透析は原則として月14回までとなっていますが、在宅血液透析では、連日や隔日の透析も可能です。施設透析よりも回数や時間を多くすることができるため、十分な量の透析が可能となります。

当院は、透析ストレスからの解放を目指しています

人工透析を行っている患者様は多くのストレスを抱えています。そのストレスには、医学的なものと社会的なものの2種類があります。
医学的なストレスは、病気や治療によって感じる不安や苦痛です。「人工透析をずっと続けなければならない」という不安や、「日常生活が制限され、拘束されるのだ」という不満がストレスとなっていきます。実際、人工透析を始めると、好きなように食べることができず、水さえも自由に飲むことができません。
社会的ストレスは、病気や治療によって生活が制限されることや、家族や友人との関係・役割が変化することによって生じます。自由に行動したり、遊びまわることができないと、人間はストレスを感じてしまいます。このストレスを解消しようにも、透析は一度始めるとやめることができません。そのことが患者様を追い詰めてしまいます。

おばら内科腎クリニックでは、これらのストレスをできるだけ軽減したいという思いを強く持っています。念のため、「患者様からの要望を何から何までかなえる」と言うことではありません。肝心の透析効率が悪くなっては本末転倒だからです。
ストレスフリーな透析の第一歩として、病状や体格のみならず、人柄や好みといった患者様の「個性」を理解し、「何がストレスになるのか」を把握したうえで、一人ひとりに合わせた透析療法を計画し、ご提案しています。

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