埼玉県富士見市の内科・人工透析|おばら内科腎クリニック

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睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群とは

睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome:通称SAS)とは、文字通り睡眠中に呼吸が止まり、それによって日常生活に様々な障害を引き起こす疾患です。
SASの病態の多くは、空気の通り道(気道)が塞がるまたは狭くなることによって起こる「閉塞型睡眠時無呼吸症候群(閉塞型SAS)」です。

眠気の状態をチェック!

以下の8つの質問に対して「眠気の状況」を参考に、あてはまるものに数字の合計を出してみてください。

眠気の状況 0:眠ってしまうことはない
1:時に眠ってしまう
2:しばしば眠ってしまう
3:ほとんど眠ってしまう
①座って何かを読んでいるとき(新聞、雑誌、本、書類など) 0 1 2 3
②座ってテレビを見ているとき 0 1 2 3
③会議、映画館、劇場などで静かに座っているとき 0 1 2 3
④乗客として1時間続けて自動車に乗っているとき 0 1 2 3
⑤午後横になって休息をとっているとき 0 1 2 3
⑥座って人と話をしているとき 0 1 2 3
⑦昼食をとった後(飲酒なし)、静かに座っているとき 0 1 2 3
⑧座って手紙や書類などを書いているとき 0 1 2 3

あなたは何点ありましたか?
13点以上あると、眠気の自覚症状があると言われています。点数が高ければ高いほど、眠気の自覚が強く、何かしらの睡眠障害の疑いが高くなります。

閉塞型SASの主な症状と原因

いびきをかく

いびきは、睡眠中に空気の通り道(気道)が狭くなり、そこを空気が通るときにのど(咽頭)が振動することによって生じる音です。つまりいびきをかくということは、気道が狭くなっている証拠と言えます。
では、なぜ気道が狭くなるのか?
①筋力の低下、②舌が重い(肥満)、③顎が後退している、扁桃肥大がある、軟口蓋が長い(形態的問題)といったことでも、気道が狭くなったり塞がったりします。また④口呼吸になっていると舌は落ち込みやすくなります。

寝汗をかく、寝相が悪い、何度もトイレに起きる

閉塞型SASでは、無呼吸の間はいびきが止まり、その後あえぐような激しい呼吸や大きないびきで呼吸が再開するのが特徴です。あえぐような呼吸をすることによって、寝相が悪かったり寝汗をかいたり、夜中に何度もトイレに起きるといったことがあります。

倦怠感や頭が重い

呼吸が止まっている間は、酸欠を起こしているような状態になります。そのため朝の起床時に頭が重いといったことも起こります。休むための睡眠が無酸素運動をしているのと同じような状況になってしまいますから、全身の倦怠感や不眠といったことにも陥ることがあります。

日中の眠気

SAS患者さまは、無呼吸から呼吸を再開させる度に脳が覚醒状態になるため、睡眠が分断してしまいます。この脳の覚醒は、本人に起きたという自覚がありません。しかし脳の覚醒により、深い睡眠が得られなかったり、夢をよく見ると言われるレム睡眠が細切れになったりします。7時間ベッドに入っていたとしても、SASによって睡眠が分断されていると、睡眠時間が不足しているのと同じ状態になります。
上記の症状で気になるものがある方や、ご自分の睡眠に不安を感じる方は、健康維持のためにもお早めにご相談ください。検査を受け、正しい治療を行っていれば、健常人と変わりのない日常生活を送ることができます。

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