腹膜透析とは
腹膜とは、胃や肝臓などの内臓を覆っている半透明の膜のことです。腹膜透析は、腹膜を透析膜として使い、患者さんのお腹の中の空間(腹腔)に透析液を注入して、腹膜の血管を流れる血液と透析液の間で老廃物やナトリウムやカルシウムなどの電解質を行き来させ、血液をきれいにする方法です。よごれた透析液を体外に捨てて、新しい透析液に交換することで継続的に透析ができます。夜間寝ている間に自動腹膜灌流装置(サイクラー)と呼ばれる器械を使って自動的に行う方法のAPDと、日中に数回透析液バッグを交換する方法のCAPDがあります。
個人差はありますが、血液透析と比べ、透析導入後も残っている腎機能を長く保つことができ、それにより尿がでなくなる時期を遅らせることができると言われています。
CAPDとは
1日数回のバッグ交換が必要ですが、医療機関に通うことなく、自分のスケジュールに合わせてバッグ交換し、24時間連続して透析を行うことが可能です。
APDとは
APDは、自動腹膜灌流装置(サイクラー)と呼ばれる器械を使って、家庭で就寝中に自動的に透析を行う方法です。夜寝る前に透析液バッグと回路を器械にセットするだけで、朝までに透析が自動的に行われます。
簡単に透析を行うことができ、比較的自由に過ごせます。