よくあるご質問
- Q
慢性腎不全とは?
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A
腎臓は日常生活において体に溜まってしまったゴミや水分を出し、体にとって必要な電解質のバランスや血圧を安定させてくれています。
この腎臓の機能が少しずつ低下し働かなくなると- 体がだるくなる、体がむくむ
- 血圧が高くなる
- おしっこの量が減る、色が濁る
- 動悸やふらつき・息切れ
などの症状が現れ、放置しておくと命の危険にも繋がる恐ろしい病気です。
慢性腎不全によって一度悪くなった腎臓は残念ながらもとの機能に戻すことはできないので、食事や運動などの保存治療を行いながら腎臓の機能を少しでも長く保たせる必要があります。 - Q
透析治療とは何をするのか?
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A機能しなくなってしまった腎臓の代わりに血液中のゴミや水分を取り除く治療です。
ホルモンの調整はできないため、お薬で補っていきます。
主に血液透析と腹膜透析といった二種類の方法があります。 - Q
血液透析とは?
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A
手術によって一部の動脈と静脈をつなぎ合わせたシャントと呼ばれる血管を作り、そこへ二本の(身体から血液を取り出す・血液を返す)針を刺し、特殊な筒状の膜へ血液を通過させながら循環させます。その血液の中に含まれるゴミや余分な水分を取り出して、必要なものを補充しながら体に負担が少ないように4時間かけて徐々に行っていきます。
- Q
腹膜透析とは?
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A
お腹に専用のチューブを植え込み、腹膜を利用して行います。自宅で行う治療のため、通院も月に1~2回で済み、血液透析に比べて身体の負担も軽く、ご自身の生活に合わせた時間が確保できるため、社会復帰を目指したい方や高齢者向けの治療になってきます。
生体の膜なので5~7年程度と言われてますが、残っている腎臓の機能の悪化を遅らせながら準備ができ血液透析への移行時もスムーズに行うことができます。 - Q
在宅透析とは?
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A
必要条件を満たした患者様において、血液透析をご自宅にてご自身で行って頂く方法です。現在の透析療法の中で一番腎臓に近い治療と言えます。
穿刺の技術や機械の操作を習得して頂きながら、すべての工程がスムーズに出来るようにトレーニングしていきます。在宅透析は施設透析にくらべて、血圧の安定やクスリの減量、食事制限が軽いなど、患者さまの生活時間の自由度、生活の質の向上にむけた沢山のメリットがあげられます。
在宅透析後のサポート体制も充実していますので興味のある方はまずご相談ください。 - Q
治療費はいくらかかるの?
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A透析患者様においては障害者1級に該当しますので、ご自身の加入している健康保険に特定疾病療養受領証を発行していただくことで、各医療機関あたり月額1万円(高所得者は2万円)で治療を受けることができます。
また、入院中の食事代など自己負担しなくてはいけない部分も、重度心身障害者医療費助成制度を受けられることで助成金が出る場合もあります。
これについては、各都道府県または市区町村で異なりますのでご確認ください。 - Q
食事はどうすればいいの?
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A血液透析を行っていても、要らないものすべてを取り除くことは不可能です。そのためには食事制限や水分制限が必要となってきます。
特に生野菜などに多いカリウムや魚や穀物・豆類に多く含まれるリンは取りすぎると身体にとって悪影響が出たり、塩分の取りすぎは水分摂取が増え、高血圧や心不全に関係していきます。
食事のとり方については、スタッフと相談しながら自分にあった量を確認しましょう。 - Q
運動はした方がいいの?
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A血液透析は拘束時間がたいへん長く、終わった後の疲労感がつよいと訴えられる患者様も多くいらっしゃいます。それによって外出機会が減るための筋力低下や関節が動かなくなるなどの症状も多くみられます。症状が酷くなると転倒の危険性も高まり入院を必要とし、もっと動けないという悪循環になりかねないため、当院では透析中に負担がかからないような運動プランを提供しています。また、日常の運動も大切です。ご自宅でできる運動や定期的な筋力測定などを行う事で多くの患者様から喜びの声を頂いております。
- Q
高血圧の予防はどうすればいいの?
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A腎臓が悪くなるとは血圧のコントロールが出来ないのでどうしても高くなってしまいます。また、心臓は風船のように伸びたり縮んだりを繰り返しますが、伸びたままの状態が長く続いたり、血管が硬くなるとこのバランスが崩れていってしまいます。
患者様が日常生活における予防としては、過剰な水分や塩分に気を付けて頂き体重の変動を許容の範囲内に心がけることや、適度な運動が必要になってきます。 - Q
フットケアとは?
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A足を失うことによって、当たり前のように歩いていたことが出来なくなることは誰も想像していないと思います。
しかし、透析患者様の多くは血流障害や神経障害によって、足にトラブルが起きてもご自身では気付かないのが現状です。その危険性から小さな傷でもあっという間に手遅れになってしまう場合もあり、定期的に自分の足に触れる、スタッフがチェックすることが早期発見に繋がります。